道場メソッド
~基本の考え方~
言語習得の要素の徹底分析
英語の特徴の徹底分析
徹底した図式化による視覚化
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『人間は怠惰』を前提に指導
言語習得の要素
これを知らずに学習するからできない!
1.実感の持てる内容から学習
・子供が母国語を習得する過程で、どんな内容のコミュニケーションから始めるか?
答えは明瞭簡単…自分の欲求、自分の関心。
・子供にとって現実感のある内容は『自分自身の関心事』のみ。それを話したり聞いたりしながら言語を身につけていきます。この『実感』こそが言語習得にとって最も重要な要素です。英語の習得もまったく同じ原理。
・他の例でわかりやすく説明しましょう。目的も無く単に『ワープロを使えるようにしたい』という人と、具体的に『こういう文書が作れるようになりたい』という人のどちらが習得速度が速いでしょうか?もちろん後者ですね。前者の多くは途中で断念してしまうでしょう。
・英会話でも同じで、「日常会話ができるようになりたい」という漠然とした目的意識の人の多くは、結局途中で止めます。具体的な目標がないからです。
・だから大切なことは、まず自分自身のことを1つでもたくさん『話題化』し、それを「英語でどういうか?」の訓練を最初に徹底的にやっておくことです。なぜならば自分のことは忘れませんから、暇なときに習ったことを頭の中で繰り返すことは簡単で、後で述べる『繰り返し』が容易にでき、それによって表現が増えて行き、しかも「何が言えるようになったか」がはっきりと見えるようになるからです。
2.言語は『音が中心』
・人間は文字を発明する前から言語を使っていました。また、幼児は文字を習う前にすでに言葉を使えるようになっています。
・このように『言語の基本は音』であり、脳の中でも言語は『音』として処理されています。本を黙読しているときでも頭の中で音読している自分に気づいたことはありませんか?
このような基本的な事実を考慮すれば、外国語習得の過程でも『音を中心にした訓練』が重要だということは容易に察しがつきます。
・さらに1つの文を繰り返すにしても、1回書く間に3~4回読めるわけで、『同じ文を何回経験したか』が習得の重要な要素であることを考えれば、繰り返し口に出して練習する方が書いて練習するよりはるかに効果的であることが分かります。
・また発音が安定してくると『音と発音の関連』に気づくようになり、単語を覚えるのも速くなります。単語を覚えるのが苦手な人の原因の1つは『発音をおろそかにしている』からです。
・このように『音を中心にした言語学習』が本来の姿であり、この意味から見ても日本の学校英語は理想からほど遠いことが分かります。
英語の特徴
英語は『とても簡単な構造』
1.「日本語に訳しなさい」を止めて、パターンを覚えよう
・日本語と英語とでは文構造がとても異なります。したがって英語を学習する場合は、まず英語の文構造の基本パターンを完全に理解しておく必要があります。
・幸い英語には非常に簡単な『基本5文型』というパターンがあり、文構造はこの基本パターンに基づいてできています。このパターンは本気で学習すれば30分もあれば習得できますが、学校英語がこの重要性を伝えないため、多くの日本人学生はこれを利用できません。
・日本語訳をするのが英語の学習だと思わせるような指導が続く限り、日本人の英語力は向上しません。「アメリカ人が英語で会話しているとき、頭の中で日本語に訳していると思う?」と自問自答してください。
2.英語脳=基本5文型と品詞
・英語の習得で大切なのは、何か言いたいイメージがあるときに、このパターンにはめながら英語の順に文を組み立てる練習を徹底することです。
・『英語脳』という言葉がよく使われますが、多くの人はなんとなく『英語で聞き取り、考える能力』という程度にしか捉えていません。しかしもっと具体的に言えば『英語脳=基本5文型』と言っても過言では無いのです。
・この基本5文型を完全に理解するには、もう1つ大切なことがあります。それは『品詞の感覚』です。英語は同じ単語がいろいろな品詞に『使い回し』される言語であり、この点も日本ごとは決定的に違います。
・したがって英語をきちんと使えるようにするためには、1つの単語が持っている品詞的性格をよく理解し、「この場合は名詞として主語に」「この場合は動詞として述語動詞に」というように『単語の品詞的使い分け』に慣れていくことが必須です。
徹底した図式化
目で見て分かる指導
1.日本で、いや世界で唯一の『英文の完全図解』をして指導をしています。まもなくテキストとして出版し一般に公開する予定ですが、それまでは英語道場の『企業秘密』です。ぜひこの図解方式をマスターしに来てください。
人間は怠惰
いくらでも言い訳がある
1.「英語が話せるようになりたい」と言うわりに…
・「○○になりたい」と夢を語る人は多いですが、そのための努力を続ける人は少ないものです。『夢』と『目標』は違うということを知るべきですね。
・現代人は基本的にグウタラで、特に『頭を使うこと』に対しては怠惰です。頭を使うのは疲れるからですね。
2.適度な強制は必要
・英語習得に一番大切なことは『実感を込めて徹底的に繰り返すこと』です。でもほとんどの人は自主的にやりませんし、やったとしても続きません。
・だからこそ適度な強制は、本人からしても『ありがたい』もので、学習者の時間的余裕や体力的余裕を見ながら、適切な宿題を適量与えることは、とても有効な手段です。